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◆身近に里山は再現可能か?
我々が身近に出来る 『Stop!地球温暖化』 の手立てとして、
自庭への里山再現を、ある大手住宅メーカーがCMで提言している。
目的やコンセプトに誤りなど無いのだが、
里山を再現することは簡単でも、その維持には手間ヒマかかる事を
そのCMでも述べているが、
多くの人にまだ浸透していないのは、とても残念なことだ。
と云うのも、
庭づくりに携わる一人として、お客さんと接するとき、よく樹のことを聞かれる。
「剪定要らないですヨネ?」「落ち葉、出ませんヨネ?」「虫のつく樹はダメですヨ!」
これらのご希望を叶える樹種が無いワケではないし、
そういった意向に沿うような新樹種を、業界挙げて開拓したりと、前向きなのは事実だ。
だがしかし、里山再現ともなれば、ご希望に沿う樹種だけでの実現は難しい。
常緑樹と落葉樹を混植しなければならないだろうし、
落葉樹は云わずもがな、常緑樹でも落葉する。
もし地面や下草の植栽をきれいに見せようとすれば、
当然落ち葉かきや下草刈りが必要になるし*、
樹木の生長にあわせて、剪定もしなければいけない**。
枝の混んだ常緑樹(特に椿の類い)では、防虫薬や駆虫薬の噴霧も必要だ。
読んで嫌になるくらい、やるべき事がある。
これだけ里山維持の手間ヒマが掛かるからこそ、
今日里山が荒廃してしまった、と云っても過言ではない。
里山の再現には、それ相応の覚悟が要る。
しかしそれだけの手間ヒマを投下すれば、
そこから得られる物心両面の喜びもまた大きい、と言い添えておきたい。
*その落ち葉から腐葉土や堆肥を作り、また土に返すことで土を肥やすことができる。
**剪定するのは、何も樹のためばかりではない。
枝を透くことで地面に陽が入り、地面を温めたり、下草の生長を促すし、
切った不要枝や樹幹は、焚き木や炭焼きの原木にもなる。
また大木に育てば、家・屋敷の防風の役目も果たす。
(2008.1.12)
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