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~ 雑 想 ~



伊吹の初雪に思う

 

  11/19の朝は、前日来の北西季節風が塵や芥を吹き飛ばしたのに加え、

  夜の放射冷却で、とても空気が澄んでいた。

  山頂から5合目付近にかけて初雪を冠った伊吹の山体に、まるで手が届きそうだった。

  ここ西尾張から、これほど大きく見えたのは初めての経験だ。

  初雪は暖冬だった昨年より14日早いが、例年比ではまだ4日遅いそうだ。

 

  今年は春~梅雨明けまでは昨年比、低温傾向にあったが、

  梅雨明けの夏以降、74年ぶりに最高気温を塗り替えるなど、記録ずくめの猛暑だった。

  僕個人はボチボチ暖冬の方がありがたいが、

  その朝お会いした地区の長老さんは、

  「今年は寒く、(雪も)2、3度降るかも知れんのぅ」とポツリと漏らされた。

  僕よりもずっと長く、自然と向き合ってきた人生経験をお持ちだからこそ、

  その言葉は信ずるに足る。

 

  昨冬がやはり記録破りの暖冬だったから、

  例年並の寒さだとしても、この冬は寒く感じるかも知れないが、

  やはり気になるのは、地球温暖化だ。

  中でも、年平均気温の上昇もさることながら、

  年変動の振幅幅が大きくなることの方が、個人的には引っかかる。

 

  猛暑に対する厳寒、暖冬に対する冷夏。

  年平均に直せば、行って来いで収支があって、気温上昇幅は微増だと云う見解もあるが、

  じわじわと上がる気温に対して、順応性を上げることはできても、

  振幅幅が大きくなれば、生物的にはダメージが大きいと感ずる。

 

  2004年公開のローランド=エメリッヒ監督作品「The Day After Tomorrow」では

  温暖化による振幅が極限にまで達し、日本を含む北半球が氷河期同様になると描かれた。

  SF作品だから極例といえばそれまでだが、

  最近の報道特集を観ていると、とても鼻で笑っていられない状況と思える。

  実際、氷河がどんどん溶け出しているアイスランドでは、

  国を挙げて危機的状況を回避すべく、2050年までに化石燃料からの脱却を決めた。

  そして今、電力の99.9%を地熱や水力から作り出し、

  生ゴミを原料とするメタンガス自動車が走り始めている。

 

  日本もゴミの分別回収の推進や減量化など、成果が出始めたが、

  こういった状況を目の当たりにすると、正直焦りを覚えずには居られない。

  そろそろ国民挙げて、知恵をしぼり出す時期に差しかかっていると思う。

 

                                     (2007.11.26)




雑 想


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