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~ 雑 想 ~



ヴィヴァルディという名の天才

 

  後期バロック時代を代表する作曲家、ヴィヴァルディが

  長年、地元ヴェネツィアで司祭をつとめ、同時にピエタ養育院(女子孤児院)合奏団の

  ヴァイオリン教師の職(後年には合奏長まで昇進)にも在ったことは、よく知られている。

  またピエタ養育院合奏団の名が古くから欧州各国に轟いていたことは、

  古文書からも明らからしい。

 

  その合奏団の団員が最近の研究により、

  従来云われて来た10代20代の若者ではなく、

  もっと年長の30~40代であることが明らかになった、との話しをFM番組で聴いた。

  合奏団の為に作曲された膨大な数の作品を支えたのは、

  才気煥発溢れる若い力ではなく、

  熟練の域に達した、マエストロと呼んでもいい演奏力だったわけだ。

  当然、楽団員の彼女たちは相当な自負と誇りを持っていただろうし、

  もしかしたらひとクセもふたクセもあっただろう、と思われる。

 

  そんなぶつかり合う強烈な個性を束ね、一目置かれるヴィヴァルディという人物。

  ましてや彼の勤めはじめた年齢は、若干25才。

  団員の女性たちが年上だった、と仮定すれば、

  その才能と実力がいかに飛びぬけたものだったか、容易に想像がつく。

 

  そしてヴィヴァルディも、彼女たちから全幅の信頼を得ている、と判っていたからこそ、

  あれだけ膨大な量の作品を彼女たちのために創りえた、のではないだろうか。

 

                                     (2007.11.4)




雑 想


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