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◆自分のテーマ曲
「テーマ曲」と聞かれて、みなさんは何を思い浮かべるだろう。
ここで云う「テーマ曲」とは、スランプや壁などネガティブな気持ちにぶつかった時、
自らを励まし、勇気をくれる音楽のことだ。
プロレスラー、ミル・マスカラス氏のテーマ曲が、ジグソーの "スカイハイ" であることは
つとに有名だし、私はアンパンまんマーチよ、というお母さんもおられよう。
僕にとっては、ベートーベンの交響曲第5番ハ短調がそうだ。
冒頭ジャジャジャ、ジャーンで始まる、“運命” として知られる、あの曲だ。
みなさんも一度は耳にしたことがあるだろう。
何故この曲が僕のテーマ曲かと云えば、それはこの曲の生い立ちと関係がある。
先程ご紹介した冒頭を、ベートーベン自ら 『運命はかく扉を叩く』 と語ったそうだ。
ベートーベンが不治の病いにかかり、聴力を失ったことはよく知られた話しだが、
音楽家(作曲家)にとって耳が聞こえなくなる事が、すなわち死を意味する事は
簡単に想像できる。
現に人間ベートーベンは絶望し、自らの運命を呪い、
親しんだハイリゲンシュタットの森で遺書をしたため、死のうとまで考えた。
でも結局、死ななかった!
ハイリゲンシュタットの小鳥や花咲く植物など、あらゆる自然がベートーベンを癒し、
見事に絶望の淵から不死鳥のごとく蘇えらせたのだ。
その後、生まれた傑作が、この “運命” や “田園” 交響曲だ。
僕がいつもこの曲を聴くとき、人間ベートーベンの強い意志と、
生きることの喜び(歓喜の歌)を感じずにはいられない。
もしご興味があれば、ぜひ全曲を聞いてみてほしい。
そこに、ベートーベンの復活の歌を感じていただけたら幸いだ。
そして、ぜひみなさんご自身の「テーマ曲」を見つけてほしい。
参考 ベートーベンの語った全文
「運命はかく扉を叩く。母の死、叶わぬ恋、そして耳の病気。
望んでいないことが次々とやって来る。
でも私は運命になど負けはしない!まっすぐに立ち向かって行くのだ。」
(2007.4.1)
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