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~ 植物との語らい ~



植物ごよみ'09 - 6月・紫陽花 - 雨又楽し、梅雨の花 (2009/June)

 

  6月も早、終わろうとしています。

  2009年も もう半分が終わってしまうのですね。

  光陰矢の如し、とは本当によく言ったものです。

  6月の異名(古名)は水無月ですが、

  ほぼ1ヶ月近い22~23日遅れの旧暦相当では、現6/23-7/22が六月にあたります。

  で、ちょうどその時期と云えば、

  梅雨後半のグズついた空模様が多いわけですが、コレ如何に?!

  実は、無は "無し" ではなく、"~の" の意味だそうで、

  それ故、水無月は "水の月" になります。

 

  さて、

  現代の水無月を代表する花は、何ですか?と 尋ねたら、

  日本人であれば、まず最初に思いつくのが、"アジサイ" ではないでしょうか。

 

  アジサイは紫陽花と漢字表記を当てられることが多いですし、

  実際パソコンやワープロで、あじさい と入力後、変換キーを押すと出てくる漢字は、紫陽花ですね。

  所が実はこの漢字表記は、本来は誤りだそうです。

  一番最初に "紫陽花" の表記を使ったのは、唐の名詩人・白居易だそうですが

  白居易自身は別の植物を表現していたらしいこと(但し本来植物が何であるかは不明)が判ってきました。

  それが、紫陽花と言う表現(言葉)が渡来した際、誤伝してしまったらしいのです。

  しかし一旦広まってしまった言葉を訂正するのは並大抵ではなく、

  結局今に至っているわけです。

 

  またアジサイは全体が毒に満ちた植物と言ったら、驚かれるでしょうか?

  その理由は、アジサイの花色が青や赤に変わる仕組みと関係ありますが、

  酸性土壌では青に、逆にアルカリ性土壌では赤に変わるのはよく知られた話しですね。

  その酸性土壌で青に変わる仕組みは、土中のアルミニウムを吸収することに起因します。

  このアルミニウム、私たちの身近な金属ですが、

  地球上の生物の体内で蓄積した場合、その生存さえも脅かす有毒な金属になります。

  その有毒金属をあえて体内に取り込み、無毒化して自分の養分に変える仕組みを獲得し、

  有毒金属まみれの体を持ち得たからこそ、様々な生き物の給餌源から逃れて来た点に

  アジサイが地球上での生存競争に打ち勝ってきた歴史があると共に、

  数々ある植物の有用利用(特に食用)の中にアジサイが入っていない*のは

  こういった点にあるのです。

 

  今年の梅雨はどんな梅雨でしょうか。

  ジメジメ鬱々とした梅雨空は気が滅入るものですが、

  しとしと雨降る空の下、

  葉上を進むカタツムリとの組合せが

  この季節を代表するワンシーン、と思うのは僕だけでしょうか?

 

  *例外が、同属近縁種の甘茶を利用する点でしょうか

   但しこれも葉の生食ではなく、発酵という化学反応を経て無毒化・減毒化しての利用です

 

アジサイ群花 小紫陽花 

     稲沢・性海寺のアジサイ(2007年6月中旬)            小紫陽花(2009年6月初旬)

 




植物ごよみ'09


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