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◆植物ごよみ'09 - 5月・竹 - しなやかに、そして伸びやかに (2009/May)
五月を迎え、新緑の際立つ 風薫る候となりました。
そんな中、真っ先に思いつくのは、何故かカツオのタタキと、筍の煮しめ*です(笑)。
と云うわけで、何の脈絡もなく(笑)今月のピックアップ植物は、タケ/ササです。
さて、よく議論の的になるのが、タケ/ササ(特にタケ)は「木か草か」ですが、
結論から云えば、草(草本性)になります。
その根拠となるのが、開花後に枝茎が枯れるか否か、と云う点で、
草(草本性)は枯れて、木(木本性)は枯れない、という特徴があります。
タケ/ササは他の草本性植物に比べて、開花する機会が少ないですが、
また、タケ/ササの分類も微妙な位置にあって、
イネ科とする考え方(イネ科タケ亜科)と
イネ科から分離独立した タケ科とする考え方とがあります。
ではタケとササの違いはどこにあるのでしょうか?
一般的には、
タケ:2m以上に成長する大型種で、成長と共に外側の皮が剥落するもの
ササ:それより小型で、成長に際して外側の皮が剥落せずに残るもの
と、成るようです。
また、葉の大きさはタケもササもそれほど違わないことから、草体に比べて
タケでは相対的に小さく、逆にササでは大きく見える傾向があります。
但しオカメザサとメダケのように、名前上はササなのにタケ、タケなのにササに区分される
例外もあります。
一方、タケ(竹)の名は、筍から著しいスピード**で成長する様が 猛々しいことに由来し、
ササ(笹)には葉の擦れ合う音 "サラサラ" が転訛した説と
細小竹(ササコダケ)⇒ササダケ⇒ササと変転訛した説とがあります。
そして、いづれも雪深い地域でも葉を落とすことなく、青葉を茂らすことから
破邪の霊力(=神)が宿る依代と見なされ、
弓の材料、門松や七夕の主材、地鎮祭の囲い材に利用されたワケです。
しかし信心めいたことに寄らずとも、身近な有用材であることには変わりません。
1882年、発明王エジソンが京都のマダケを材にして
電球のフィラメントを作ったことはよく知られた逸話ですし、
もっと身近なことで云えば、
竹炭やその際に生成される竹酢液の利用が見直されていますし、
日本のみならず、タケ/ササが身近な東洋では
日常用具の安価な材料として数多く利用されてきた経緯があります。
しかし近年 日本では
里山の荒廃やタケ/ササ製品の消費減退による竹林の整備放棄も発生、
美竹林が減少するのみならず、竹林自体を潰してしまうケースまで出てきています。
里山の復興整備を含め、農業施策の見直しが必要と感じる一件です。
*全てのタケ/ササが筍として食用に適するわけではありません
よく知られた孟宗竹の他、真竹や淡竹、寒山竹が適するとされます
**1日に120cm成長した記録が残されています
その主たるものが、成長ホルモンのオーキシンです
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孟宗竹の筍(2008年4月中旬)
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