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◆植物ごよみ'09 - 4月・桜 - 新しき門出を祝う花吹雪 (2009/April)
今日、サクラと云えば、
黙っていても誰もが、ソメイヨシノのことだ、と思うでしょう。
それほど今日現代を代表するサクラ、それがソメイヨシノです。
そのソメイヨシノ、
今春も暖冬の影響からか、各地でかなりの早咲き便りが続きましたが、
一転、その後訪れた長く強い寒の戻りで足踏み状態となり、
ゆっくりゆっくり、満開となっていきましたので、
例年以上に長くいい状態でのお花見を楽しめました。
さて、漢字で書けば "染井吉野" ですが、
ここにこのサクラの出自が隠されています。
染井は、このサクラの誕生地とされる染井村(現 東京都豊島区巣鴨/駒込辺り)に、
吉野の方は(サクラの景勝地として知られる)吉野桜のようにボリューム感があって、
豪勢に見えることに由来します。
江戸時代末期、植木産地だった染井村の職人が売り出した交雑品種でしたが、
長くその親種が不明だった為、様々な論争が起こってきました。
しかし2007年3月、遺伝子解析により、その論争にピリオドが打たれました。
親種が特定されたのです。
それによると、
江戸彼岸桜の一品種"小松乙女"と、大島桜の交雑種だそうですが、
残念ながらその交雑が、自然によるものなのか、
人為的なものなのかまでは特定できない、との事です。
またソメイヨシノには2つの特徴があります。
まず1つめは不稔性と云って、種子(サクランボ)ができない点です。
ですからもっぱら挿し木と接ぎ木*によって増やされます。
次に2つめは、
およそ5,60年で成熟を迎え、その後は急速に弱って枯死が目立つようになる点です。
現在、各地の桜の名所と呼ばれる場所で枯死が目立ち始めたのは、
この点が関係するだろう、とも云われています。
でもそんな事はいづれにしろ、
このサクラを凌ぐほどの物はそうそう簡単には現れそうにもありませんから、
ソメイヨシノがわが世を謳歌(桜花)する時代は、まだしばらく続きそうです。
*台木には、そのほとんどが山桜が使われます
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愛知県堀尾城跡(2007年4月初旬) '染井吉野'
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