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~ 植物との語らい ~



オシッコで植物が元気になる?

 

  犬や猫、時に人(特に♂の立小便)のオシッコが盛んにかかる植物が、

  他の個体に比べて元気(株が大きく育つの意)だった経験はないだろうか。

 

  経験則として、そういえばそうだなぁ、と判っていたが、

  さて 『それを科学的に説明して下さい』 と云われて、実は答えに窮していた。

  正確に云うならば、途中から結論まではちゃんと説明できる自信はあったのだが、

  最初の出だし、すなわちオシッコがどう変化して生長に結びつくのか、

  その部分が説明できなかった。

  しかしRHSJ(英国王立園芸協会日本支部)の会報誌2007年12月号に

  その記載があって、やっと最初から最後までつながった。

 

  オシッコをかけると、どうして植物が元気になるか、

  それは次の通り、説明できる。

 

  まずオシッコ(正確には尿素NH2-CO-NH2)は、

  土中の微生物(嫌気性の腐敗菌)によって、アンモニア態窒素NH4+に分解される

   ↓ 

  次に、アンモニア態窒素は同じく土中の好気性亜硝酸菌によって、

  亜硝酸態窒素NO2-に分解される

  しかし、亜硝酸態はイオン的には不安定な状態なので、

  直ちに好気性の硝酸菌によって、安定的な硝酸態窒素NO3-に再分解される

    ↓

  硝酸態窒素は、生育に欠かせぬ窒素となって、根から植物体内に取り込まれる

 

  オシッコをかけると、植物が大きくなる仕組みがご理解いただけた、と思う。

 

   *窒素 は「 葉肥え 」の異名を取るように、植物自体を大きくする(葉を茂らせる)。

   また何もオシッコだけに限った話しではなく、糞(ウンコ)でも同じ。

   だからかつては問題があったにしろ、人糞を田畑に蒔いたワケで、

   昔の人は科学的説明はできなくても、それこそ経験則で、

   ウンコオシッコを与えると、植物が大きく育つことを知っていた、と云える。

   ちなみに燐酸(P) は 「 花肥え・実肥え 」の異名から、花着き・実着きを良くし、

   カリウム(K) は 「 根肥え 」の通り、根や植物の体を丈夫にする。

 

 **アンモニア態窒素の状態でも植物は吸収するが、毒性が強いので少量に留まり、

   毒性の低い(安全性の高い)硝酸態を好んで吸収する。

 

 

                                          (2008.1.19)




植物との語らい


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