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~ 植物との語らい ~



背高泡立草

 

  幼子を除き、この名を知らぬ人は少ないかもしれない。

  秋の有害(アレル源)植物という汚名こそ晴れたものの、

  日本全国至るところで見られ、雑草としてはあまりに有名だろう。

 

  今年は夏が暑かったせいか、その背高泡立草が元気だ。

  とても花着きがいい。

  花着きがいいから、その黄色がより一層際立ってみえる。

 

  その存在がクローズアップされるようになったのは、昭和40年代(1965-70年代)だろうか。

  ちょうど僕の子供時分で、空き地でススキの群生を秘密基地と称して遊んでいた頃だ。

  まだ子供だったから、穂の上がったススキでさえ、かなり高く感じたものだったが、

  遥かにそれを凌ぐ頭上で、黄色い花がワサワサと揺れていたように思う。

  その光景は子供ながらに怖かった、というのが正直なところだが、

  今、本当の理由はその周りを多くの蜂がブンブンと飛びかっていたから、と思える。

 

  背高泡立草は戦後、進駐軍付随の養蜂家(又は食料部隊)が蜜源植物として持ち込んだ、

  と云われるほど、旺盛に虫を集める。

  その虫たちが介在して受粉する虫媒花、ということが証明されて、

  アレル源植物の汚名が晴れたのは、いささか皮肉めいている。

 

  でもよくよく見ると、可愛い。

  それもそのハズ、

  山野で見つけたらカメラを向けずには居られない、秋野麒麟草(アキノキリンソウ)の兄弟種なのだから。

  雑草と呼ぶには惜しい、と云われる日を背高泡立草は待っているだろうか。

 

                                          (2007.10.27)

 

 

背高泡立草




植物との語らい


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