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◆花と向きあいて
今夏から花(植物)を写すとき、始めにお願いしますと一礼、撮り終えての再礼を始めた。
花(植物)を撮り始めたのが4年以上も前のことだから、何を今更とお叱りを受けそうだが、
初夏の
とある撮影時に『無礼であろうが!』と、聞こえたことがきっかけだ。
まわりに居る人に聞こえた風もなく、僕だけが聞こえたようだった。
空耳じゃねェの、と云われるかも知れないが、確かにハッキリと聞こえた。
考えてみれば、花(植物)との向き合いは一期一会だと思う。
「花(植物)なんて、いつでも撮れるじゃん」と云われる方もおいでになろう。
確かに花(植物)に興味が薄い方から見れば、
花が咲いていれば(植物が枯れていなければ)
いつでも同じような写真が撮れる、と
思われるだろう。
でも、わが家で共に暮らす植物はいざ知らず、
出かけた先で出逢った花(植物)に、同じ状況で再会することはできない。
確かに今、花咲いている(生きている)植物は、また来年芽吹き花咲くかも知れないが、
それは来年の状態であり、今年と同じように芽吹き花咲くとは限らない。
もしかしたら、今がその植物にとって、最も美しい状態かも知れないのだ。
人物写真家が相手と対する時、
一期一会の気持ちで望む、との記事を読んだ事がある。
花(植物)撮影で向き合うのも、それと何ら変わらない。
(無論、写真家はプロ。こちらは素人と云う隔たりこそあるが…)
ただ一期一会は人、花(植物)、動物相手とは限らないだろう。
たとえ写す対象が静物であったとしても、写すという行為自体が一期一会ではないのか。
人為的に、その時の光や影をまるで同じにすることができたとしても、
心の状態を一にすることは至難の技だと思うからだ。
だからこそ、花(植物)と向き合い、その姿を収める時、
一礼再礼するのは相手が生きていればこそ、自然なことだと思うのだが、
いかがであろうか?
(2007.9.28)
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