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◆栴檀 私考
ここ尾張西部では既に花の盛りを過ぎ、散った樹が多いが、
樹上で涼やかに咲き薫っていた栴檀。
古来、中国で白檀を指した栴檀が、なぜ日本ではこの樹に当てられたのか、
以下、私見である。
栴檀の撥音zhantanがサンスクリット語のcandanaを表音したものから判るとおり、
まず白檀がインドから中国へ仏教とともに伝わった。
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それが江戸時代、栴檀という表記と概念だけが文献を通して、中国からもたらされ、
実際の樹木、白檀は伝わらなかった。
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そして、その概念に適合する植物探しが始まり、結びついたのが今のセンダンだった。
その後、中国で呼ぶところの栴檀(本当の栴檀)、すなわち白檀が入って来たが、
既にこの時は現在のセンダンが栴檀として認識されていたので、
別の樹名、白檀を当てた、というワケだ。
では何故、古来オウチ(またはアウチ)として認識され、
楝の字が当てられていたにもかかわらず、栴檀が優位になってしまったのか。
それは栴檀という表記・概念の伝わったのが江戸時代、
儒学(朱子学)盛んな時代であり、それは中国思想を最重要視することを意味する。
それ故に、日本古来の楝、オウチ(またはアウチ)は埋没し、
中国から伝わった栴檀に取って換わられた、のではないだろうか。
(2007.6.12)
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