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~ 植物との語らい ~



植物を育てること、花咲かせること

 

  Green FingeersやGreen Thumbと云われたら、これに勝る喜びはない。光栄である。

 

  「どうしたら、そんな風になれるんですか?」と聞かれて、

  特別なことは何もないんだけれど、園芸の極意とも云える一つの名言をご紹介したい。

 

   『花に逆らわず、花に従わず、花のするように生きる

 

  造園家・斉藤吉一氏の言葉である。

  下にその言葉が載っている著書と、ご自身のHPアドレスを記すので、

  ご興味のある方は是非、ご覧いただきたい。

  僕がこの言葉に触れたとき、同志を得た思いがした。

 

  上手に植物を育てる、花咲かせるのは3つの事だと、僕は思っている。

 

  1つは、植物自ら生きようとする力にまかせること。

  2つめは、実験と観察、

  そして3つめは、植物に対する謝意である。

 

  具体的には、

  その植物はどんな環境を喜ぶのか、

  日なたなのか日陰なのか、乾いた所なのか湿った所なのか、

  まず、それを正しく学ぶこと。

 

  そして植えたら、あまり世話は焼かない。

  悪い言い方をすると、放ったらかし。

  植物が枯れて死なないように水やりや施肥、花がら葉がら摘みをするだけ。

 

  植物が「ココで死んでたまるか、花咲いて実結んでやるワイ!」と思うような育て方で、

  自ら生きようとすれば、おのずと自立した株に生長する。

  言い換えれば、それはその植物が持つポテンシャルを引き出すことに他ならない。

 

  その為には、観察が欠かせない。

  今、水が必要なのか、肥料をやった方がいいのか、

  花がらを残して種を作らせた方がいいのか、

  はたまたこの場所や器で良かったのか、など。

 

  でも、もし失敗しても、「まぁ実験だから」と割り切ってしまえばいい。

  一番よくないのは、『だから私は向いてないのよネ…』と、自分を責めること。

  信じられないような話しかも知れないけれど、僕なんかしょっちゅう失敗している。

  この手で枯らした数と言ったら、半端じゃない。

 

  でもメゲナイ。

  どうしてか。

  それは実験だから。

  どうして失敗したか考えて、次の新たな実験と観察、すなわち栽培を試みる。

  園芸が自然科学の一分野である所以はココにある、と僕は思う。

  でもまぁこれは「そんなもんなんだ」って、胸の奥底で判っていればいい事だから、

  難しく考える必要はちっともない。

 

  さて3つめ、謝意は2つの意味をもつ。

  感謝と反省である。

 

  まず説明しやすい、反省から。

  これは失敗してしまったら、素直に謝ること。

  「ごめんネ、枯らしてしまって…」

  ただこれだけ。

 

  感謝は、

  無事、芽が出れば「よし!がんばってくれよ!」だし、

  花が咲いたら「うわぁ!見事に咲いたネ、ありがとう!」

  実がなれば「いただきます!」

 

  宿根草や落葉樹であれば「今年一年ありがとう!また来年、会おうね!」だし、

  そして寿命が終われば『本当に今まで楽しませてくれて、ありがとう!!』

 

  僕的には、斉藤氏の名言は、

 

  「わが家で住みやすいようにちょっとお手伝いするのみ

   さすれば、花咲き実をつけ、そしてまた新たな命が芽吹く

   日々、ただそのくりかえし」

 

  だと解釈している。

  誰もがGreenFingersやGreenThumbになることは、夢の話しではない、

  と思っているのだが、いかがだろうか?

 

 

    *斉藤吉一著 『ものぐさガーデニングのススメ』(山海堂)

 

   **斉藤吉一さんのホームページ "庭の音"

     http://www.monogusa.net/niwanooto.html

 

                                           (2007.4.1)




植物との語らい


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