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◆ちうりっぷ (2007/April)
老若男女、誰一人知らぬ者のいない春の花、それがチューリップだろう。
春の花の王者と云われるが、属名(Tulipa)の女性格が表すように、女王の気品漂う花だ。
またチューリップが咲くと、どの地域でも春本番を迎えたなぁ、と感じるから不思議だ。
ただ温暖化の影響なのか、春の期間が短くなっており、
それに比して、美しい花期間も短くなっているのがとっても口惜しい。
チューリップが欧州に持ち込まれて、17世紀前半のオランダで
天井知らずの投機対象になったことは、よく知られた話し。
既に存命中から高名な画家だった、かのレンブラントもその一人で、
投機のために描き続けた、というのが実態らしいし、
入れ込み過ぎて全財産を失うばかりか、自ら命を絶った人もいると聞く。
発端となったのが、ブロークン・チューリップと呼ばれる一群で、
その実態はウイルス感染が引き起こした、唯一無二の花模様であった。
しかし、熱に浮かれた人々も1637年の大暴落で、やっと夢から覚めるのである。
やれやれ、10数年前日本でも聴いたような話しである。
このブロークン・チューリップ、
今なお欧州には一部の熱狂的愛好家が居るが、
日本には植物検疫の観点上、病理体として扱われ持ち込めない。
その代わりによく似せた正常体が作出され、
レンブラントの名にちなみ、Rembrandt系と呼ばれている。
さて、私事で恐縮だが、思い出深い一冊の絵本がある。
もう絵本の名前も、書いた人も忘れてしまったが、
1シーンの内容と挿し絵だけは何故か、いまでも鮮明に覚えている。
それは、小人化した主人公の少年の乗り込んだチューリップの球根ロケットが
地中を掘り進み、
最後はパ~ン、シュルシュルッという音とともに地上に飛び出し、
無事家に戻ってくる、
という物語だ。
思い出すといつも切ない気持ちになるのは、何故だろうか。
(上段左から:'初桜'、'Angelique'、'Lilac
Wonder'、'Zurel')
(中段左から:T. chrysantha、T. tarda、T.
batalinii、'Ballerina')
(下段左から:'Purple Prince'、'White
Triumphator'、'Libretto Parrot'、'楊貴妃')
※Plants-sheet.comでコチラを掲載しています
原種チューリップ(T. clusiana var. chrysantha)
〃 (T. tarda)
〃 (T. turkestanica)
〃 (T. linifolia)
〃 (T. bakeri 'Lilac Wonder')
〃 (T. batalinii 'Bronze Charm' & 'Bright
Gem')
わが家のチューリップ
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