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◆それでも花のつもりかな (2007/March)
ここ最近、樹木の観察拠点にしている愛知県植木センターで、
普段あまり見廻らない駐車場の植栽地で何か面白いものがないか、
確認していた時のこと。
つい先週まで茶枯れた花と思っていた榛(ハシバミ)が、咲いているのに気づいた。
※茶枯れた状態はつぼみで、単なる僕の知識不足だけのこと。
また咲いているというよりも、雄花序がダラ~ンと垂れ下がっている、
と云うのが正しい表現
兄弟種、西洋榛の実はHazelnutsとして有名だし、榛自体も実が食べれるので、
もしや花も香り立つんじゃぁないかと思って嗅いでみたが、
ハッキリとわかるほどの香りはしなかった。
で、その隣りで同じように花序が垂れ下がっていたのが、大葉夜叉五倍子。
夜叉五倍子はヤシャブシと読む。
当日は風の強い晴日だったが、撮影で樹冠の下に潜った途端、
何やら覚えのある匂いが漂った。
最初は何の匂いか思い出せなかったが、再度樹冠下に入ったとき、ハッキリ蘇った。
それは懇意にしていただいているお寺の本堂の匂いだと…。
名古屋の伝統工芸である "名古屋桐箪笥" では仕上げに、
水蝋や夜叉五倍子の煮汁を塗るため、赤みがかるのが特徴らしいので、
存外、本堂にある立派な木工製品や指物(釘を使わない木工製品)に
該当物があるのかも知れない。
今度、若住職夫妻にお尋ねしよう、と思う。
※同属の樹木、榛の木(ハンノキ)を詠んだ俳人・小林一茶の句が有名
榛の木の それでも花の つもりかな
(左から:雄花序、雌花序、春まで残った実)
※Plants-sheet.comでコチラを掲載しています
榛の木(ハンノキ)
夜叉五倍子(ヤシャブシ)
姫夜叉五倍子(ヒメヤシャブシ)
大葉夜叉五倍子(オオバヤシャブシ))
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